接続している周辺デバイスからの電気的絶縁分離を備えた携帯型医療用デバイス
专利摘要:
医療用デバイスがアクティブ型通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続されている時に、患者に治療物質を注入するための携帯型医療用デバイスを電気的に絶縁分離するための方法および装置が提供される。一実施形態では、携帯型医療用デバイスは、患者に接続可能な流体管路による患者への薬物注入を制御する第1の回路構成と、アクティブ型通信ケーブルが医療用デバイスに接続されている時に通信を制御する第2の回路構成とを備えている。第1および第2の回路構成は、第1および第2の対をなした絶縁型トランシーバを使用して電気的に絶縁分離され、第1の対の絶縁型トランシーバは制御信号を通信し、第2の対の絶縁型トランシーバは少なくとも1つのデータ信号を通信する巨大磁気抵抗(GMR)トランシーバである。 公开号:JP2011516207A 申请号:JP2011504025 申请日:2009-03-06 公开日:2011-05-26 发明作者:ウェルシュ、マイケル;クエンジ、ラッセル;ドーメン、ロナルド;トレッパ、マイケル 申请人:スミス メディカル エーエスディー, インコーポレイテッドSmiths Medical Asd, Inc.; IPC主号:A61M5-00
专利说明:
[0001] 本発明は概して、注入によって身体へ治療物質を導入するデバイスのような携帯型医療用デバイスの改善に関する。より具体的には、本発明は、ケーブルによって周辺デバイスに接続されている携帯型医療用デバイスに関する。] 背景技術 [0002] 電子デバイスがより小型化し、より一層ヒトと接触して使用されるにつれて、電気保安の重要性は絶えず増大する。比較的小さな電流レベルでさえ人体を害する可能性がある。例えば、成人の一方の手から他方の手まで60ミリアンペア(mA)程度の低い電流レベルが流れても、心臓に心室細動を起こす可能性がある。] [0003] 電気保安は医療用デバイスの分野における重大な懸案事項である。人体の少なくとも一部との導電性の接触を必要とする、多くの種類の電子医療用デバイスが存在する。そのようなデバイスの例には:携帯型輸液ポンプ、ペースメーカー、除細動パルスの送達または心電図(ECG)信号の計測のためのリード線、および薬物送達デバイスが挙げられる。状況によっては、複数のデバイスが同時に同じ患者と導電性の接触をもつ。] [0004] 人体内で静脈内液と接触して設置されるように構成されたデバイスに関しては、電気保安は恐らく最も重大な懸案事項である。これは、ヒトの循環系が、極めて導電性の高い水を主として構成されているからである。ヒトの循環系に液体を供給するように構成されたデバイスに関しては、電気保安は特に懸案事項である、というのも、送達される液体によって、直接的かつ極めて導電性の高い、有害な電流が人体に到達する経路が作出されるからである。] [0005] 多くの場合、医療用デバイスが周辺デバイスと通信上の結合を有する結果として、該デバイスが周辺デバイスと通信してデバイスのプログラミングまたはデータおよび他の情報の伝達を行うことができることが望ましい。周辺デバイスの一例はパーソナルコンピュータである。医療用デバイスには、医療用デバイスと周辺デバイスとの間で電気的なデータ接続がなされるのを可能にするデータポートを備えているものがある。医療用デバイスは、パッシブ接続またはアクティブ接続を使用して周辺デバイスと通信するように構成されうる。パッシブ接続は、電気信号がデータのみを伝達する目的で送信される接続である。対照的に、アクティブ型デバイスは、周辺デバイスから医療用デバイスへと電力が運ばれるのを可能にする接続である。パッシブ接続の例には:RS‐232、IEEE488、医療用情報ネットワーク(Me dical Information Bus)、イーサネット(登録商標)接続、電話式コネクタ、または他の任意の標準的もしくは非標準的なコネクタが挙げられる。アクティブ接続の例には、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、ファイアワイヤ接続、およびパワー・オーバー・イーサネット(登録商標)(PoE)接続が挙げられる。] [0006] 一般に、患者と接触している電子デバイスの使用の結果として存在する危険から、周辺デバイスと接続するために医療用デバイスが患者との接触から切り離されることが必要とされる。このことは、デバイスを取り外すことにより、デバイスが患者に接続されている間の該デバイスからのリアルタイムデータの捕捉が妨げられるので、医師または他のユーザに制限を与える。さらに、デバイスの取り外し自体も非常に煩雑かつ時間を要する場合があり、さらには患者をリスクにさらす可能性もある(例えば針が取り外される場合)。] [0007] 電気医療用デバイスに関連した危険を回避するように医療用デバイスを設計しうる1つ の方法は、該デバイスを周辺デバイスから電気的に絶縁分離することである。この状況では、絶縁分離は典型的には、電流の伝達を回避し、したがって上記に議論されたようなデバイスの使用に伴う危険を回避するために、電気信号を光信号のような何らかの他の媒体に変換するという形をとる。] [0008] 光絶縁器のいくつかの例は、以下の米国特許文献すなわち:ギスラー(Gisler)らの特許文献1、ハヤット‐ダウージ(Hayat-Dawoodi)らの特許文献2、クレンケ(Kroenke)らの特許文献3、およびマス(Mass)らの特許文献4に記載されており、前記特許文献はいずれもその全体が参照により本願に組込まれる。光絶縁器は、医療用デバイス/周辺デバイスのインタフェースの一方の側において電気信号容量に応じて光を送信するために、1つ以上の発光素子(例えば発光ダイオード)を作動させることにより機能する。医療用デバイス/周辺デバイスのインタフェースの他方の側では、送信された光のうち少なくとも一部が光ダイオードのような光感受性の電気デバイスによって収集される。その後、受信された光は光感受性の電気デバイスによって電流に変換される。したがって、元の電気信号は、電流の伝導を伴わずに医療用デバイス/周辺デバイスのインタフェースを横切って通信される。光絶縁器は、低コストで信頼性の高い電気信号の絶縁分離を提供するという点で有利である。しかしながら、光絶縁器は、比較的遅いデータ転送速度で送信された電気信号しか有効に絶縁分離できないという点で、限界がある。したがって、アクティブ型の周辺インタフェース接続を利用する携帯型医療用デバイスで使用するための、より信頼性の高い、より高速での信号の電気的絶縁分離を提供する、改善されたデバイスおよび方法の提供が必要とされている。] 先行技術 [0009] 米国特許出願公開第2005/0001179号明細書 米国特許第6,617,846号明細書 米国特許出願公開第2004/0113498号明細書 米国特許出願公開第2006/0265540号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0010] アクティブ型の周辺インタフェース接続を利用する携帯型医療用デバイスで使用するための、より信頼性の高い、より高速での信号の電気的絶縁分離を提供する、改善されたデバイスおよび方法の提供が必要とされている。] 課題を解決するための手段 [0011] 本発明は、患者に治療物質を注入するための携帯型医療用デバイスがアクティブ型の通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続されている時に、該医療用デバイスを電気的に絶縁分離する方法および装置に関する。一実施形態では、携帯型医療用デバイスは、患者に接続可能な流体管路による患者への薬物の注入を制御する第1の回路構成、およびアクティブ型通信ケーブルが医療用デバイスに接続されている時に通信を制御する第2の回路構成を備えている。第1および第2の回路構成は、第1および第2の対をなした絶縁型トランシーバを使用して電気的に絶縁分離され、第1の対の絶縁型トランシーバは制御信号を通信し、第2の対の絶縁型トランシーバは少なくとも1つのデータ信号を通信する巨大磁気抵抗(GMR)トランシーバである。] [0012] 様々な実施形態において、携帯型医療用デバイスは、患者にとって携帯可能な大きさおよび構造のハウジングを備えている。ハウジングは、アクティブ型通信ケーブルとインタフェース接続するように構成された通信コネクタを提供するように構築されうる。様々な実施形態において、携帯型医療用デバイスは、患者に接続され、かつハウジングと患者と の間に伸びるように構成された流体管路を備えている。携帯型医療用デバイスは、該デバイスに電力を提供し、かつバッテリアースを有する、ハウジングによって担持されたバッテリを備えている。いくつかの実施形態では、ハウジングは流体管路と流体連通するポンプをさらに備えている。他の実施形態では、ハウジングは、ポンプおよび/または流体管路と流体連通する流動性薬物のリザーバを備えるか、または該リザーバをモジュール式の接続可能な構成要素として担持するように構成されている。] [0013] 実施形態において、携帯型医療用デバイスは、ハウジング内に収容されてバッテリのアースに電気的に接続された第1の回路構成を備えている。実施形態において、第1の回路構成は、少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第1の絶縁型トランシーバおよび少なくとも1つの電気的データ信号を通信するように構成された第1の巨大磁気抵抗(GMR)絶縁型トランシーバ、ならびに第1の絶縁型トランシーバおよび第1のGMR絶縁型トランシーバに接続された通信ポートを有する制御回路構成を備えている。様々な実施形態において、通信ポートは、制御回路構成との間で少なくとも1つの制御信号および少なくとも1つのデータ信号を通信するように構成されている。いくつかの実施形態では、制御回路構成は、携帯型医療用デバイスのハウジング内に収容されたポンプの操作を制御するように構成される。] [0014] 実施形態において、携帯型医療用デバイスはハウジング内に収容された第2の回路構成を備えている。実施形態において、第2の回路構成は、通信コネクタによってアクティブ型通信ケーブル上のケーブルの信号グランド(cable ground signal)に電気的に接続さ れる。実施形態において、第2の回路構成は、第1の絶縁型トランシーバに作動可能なように連結されて少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第2の絶縁型トランシーバ、第1のGMR絶縁型トランシーバに磁気的に連結されて少なくとも1つのデータ信号を通信するように構成された第2のGMR絶縁型トランシーバ、ならびに通信コネクタに電気的に連結されかつ第2の絶縁型トランシーバおよび第2のGMR絶縁型トランシーバに電気的に連結された通信回路構成を備えている。1つの実施形態では、通信回路構成はアクティブ型通信ケーブルとの間で少なくとも1つのデータ信号を通信するように構成されている。] [0015] 本発明の様々な実施形態による電気的絶縁分離の使用により、携帯型医療用デバイスと周辺デバイスとの間でより速い通信速度が可能となる。いくつかの実施形態では、GMR絶縁装置の使用により、12Mb/秒より速いデータ速度で、すなわちUSB 2.0のような現行のアクティブ型通信ケーブルの基準に対応するに足る十分に速い速度で、シリアル通信の伝達が可能となる。] [0016] 本発明の様々な実施形態についての以下の詳細な説明を添付の図面と関連させて考慮すれば、本発明をより十分に理解することが可能である。] 図面の簡単な説明 [0017] 周辺デバイスと通信上の結合を有するように構成された既知の医療用デバイスの一例を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による絶縁分離型医療用デバイスの一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による絶縁分離の一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題に従って電気信号を絶縁分離する方法の一実施形態のフローチャートを概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による医療用デバイスの一例を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題に従って電気的に絶縁分離された輸液ポンプ回路構成の一実施形態の回路図を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による光アイソレーション(光絶縁)の一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題によるリードスイッチ式絶縁分離の一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による容量結合式絶縁分離の一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による、電力信号を受け取るように構成された絶縁分離型医療用デバイスの一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による電源分離の一実施形態を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による、絶縁分離型医療用デバイスを操作する実施形態のフローチャート図を概論的に示す図。 本明細書中に開示された主題による、絶縁分離型医療用デバイスを操作する実施形態のフローチャート図を概論的に示す図。] 実施例 [0018] 本発明には様々な変更形態および代替形態が可能であるが、その詳細は例示として図面に示されており、かつ詳しく説明されることになろう。しかし当然ながら、本発明を、説明された特定の実施形態に限定することは意図されていない。それどころか、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲の内にあるすべての変更形態、等価物、および代替形態を包含することが意図されている。] [0019] 好ましい実施形態の詳細な説明 図1は、患者109と接触し、かつ周辺デバイス102に電気的に接続されるように構成された電気医療用デバイス104の一例を概論的に示している。そのような実施形態では、医療用デバイス104はアクティブ型通信ケーブル103によって周辺デバイスに接続可能であってもよい。この実施例によれば、医療用デバイス104はハウジング115を備えることができる。ハウジング115は、患者109にとって携帯できるような大きさおよび構造を有することができる。医療用デバイス104は、通信回路構成105、プロセッサ106、および1つ以上の医学的処置機能107を備えることができる。医学的処置機能107は、例えば、1つ以上のセンサまたは1つ以上の治療遂行デバイスを備えることができる。1つ以上の治療遂行デバイスは患者109に電気治療または薬物治療を施すように構成されてもよい。医療用デバイス104はさらにバッテリ112を備えている。バッテリ112は医療用デバイス104に電力を供給し、バッテリアースを有する。] 図1 [0020] 様々な例において、周辺デバイス102は医療用デバイス104と通信することができる任意のデバイスである。一例では、周辺デバイス102はコンピュータである。 医療用デバイス104はコネクタ108を介して患者109に接続されてもよい。様々な例において、医療用デバイス104は、デバイス特異的または患者特異的な情報を計測し、保存し、かつ/または周辺デバイス102へ通信するように構成されている。様々な例において、医療用デバイス102は、周辺デバイス102との間でデータおよび/またはコマンドを送受信するように構成されている。様々な例において、医療用デバイス104は、周辺デバイス102が医療用デバイス104と通信することができるように通信ケーブル103を介して周辺デバイス102に電気的に接続される。] [0021] 医療用デバイス104は1つ以上の通信コネクタ111を備えることができる。通信コネクタ111は、医療用デバイス104が周辺デバイス102との通信上の結合を有しうるように、通信ケーブル103とインタフェース接続するように構成可能である。通信回 路構成105は、通信ケーブル103および通信コネクタ111、例えば:RS‐232、IEEE488、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイアワイヤ、医療用情報ネットワーク(Medical Information Bus)、イーサネット(登録商標)接続、電話式コ ネクタ、または他の標準的もしくは非標準的なコネクタを使用して、周辺デバイス102と通信するように構成されてもよい。いくつかの例において、通信コネクタ111および通信ケーブル103はアクティブ型の通信を支援するが、このことは、該コネクタおよびケーブルが、周辺デバイス102と医療用デバイス104との間の電気通信の提供に加えて、通信ケーブル103を介した医療用デバイス104への電力供給を行うように構成されていることを意味している。アクティブ型通信ケーブルの例には、USB、ファイアワイヤ、およびパワードイーサネット(登録商標)が挙げられる。] [0022] 医療用デバイス104は内蔵バッテリ112によって電力供給を受け、かつ、医療用デバイス104が患者109に接続されているときに危険な電流が患者109へ流れるいかなるリスクも排除するように設計されている。しかしながら、医療用デバイス104がコネクタ103を介して周辺デバイス102にも接続される場合、危険な電流が患者109に流れる可能性がある。] [0023] 図1に示す例は医師または他のユーザに電気的コネクタ103を介して医療用デバイス104と通信する能力を提供するが、電気的な危険を配慮すれば、医療用デバイス104を周辺デバイス102に接続して周辺デバイス102と通信するためには、医療用デバイス104については患者109との接続を切ることが必要である。このことは、医療用デバイス104が患者109と接触している間は医師または他のユーザが患者の状態または医療用デバイス104の状態のリアルタイム計測値を得ることができないので、制約的である。このことはさらに、医療用デバイス104の接続を切り、かつ患者109と再接続しなければならないので、一層制約的となりうる。これは患者109を負傷させる可能性もあるし、多大な時間を要したり煩雑であったりする可能性もある。さらに、既にうまく為された手順を再度実施する必要がある可能性もある。] 図1 [0024] 医療用デバイス104が患者109の循環系と流体連絡するように配置される場合、電気的な危険の配慮は極めて重要である。これは、流体管路が医療用デバイス104と患者109との間に伸びるように構成されるからである。] [0025] さらに、通信ケーブル103を使用する場合の通信転送速度は、多くの通信プロトコルに関する現行のデータ転送標準に合った高いデータ転送速度を保持することができない可能性があることも認識されるであろう。例えば、USB2.0アクティブ型通信ケーブルに接続された従来の光アイソレーション回路構成が医療用デバイス104に提供される場合、データ転送は、USB2.0アクティブ型通信ケーブルが本来支援するであろう最大で12Mb/秒のデータ転送速度には保持され得ない。] [0026] 図2は、本明細書中に開示された主題による医療用デバイス204および周辺デバイス202の一実施形態を概論的に例証している。図2に示された実施形態は、医療用デバイス204がさらに絶縁分離回路構成210を備えている以外は図1の実施例に類似している。様々な実施形態において、絶縁分離回路構成210は、患者209に対して潜在的に有害となりうるいかなる電流も医療用デバイス204へ流すことなく、医療用デバイス204と周辺デバイス202との間で信号を送信するように構成されている。] 図1 図2 [0027] 図2に示された実施形態は、絶縁分離回路構成210により、医療用デバイス204が周辺デバイス202に電気的に接続されてかつ有害な電流のリスクを伴わずに患者209に接続され続けることが可能であるので、有利である。したがって、医療用デバイス204と患者209との間の電気的接続は、何らかの電気的な危険の心配を排除するために患 者209との接触からコネクタ208を取り除くことにより切断される必要はない。図2に示された実施形態によれば、医療用デバイス204は、患者209に医療用デバイス204を接続するための再実施手順を伴わずに周辺デバイス202と通信することができる。さらに、医療用デバイス204が患者209に接続されている間に周辺デバイス202が医療用デバイス204と通信することができる。] 図2 [0028] 図3は、本明細書中に開示された主題による絶縁分離回路構成301の一実施形態を概論的に例証している。この実施形態によれば、医療用デバイス303は、上記の図1に関して議論されたようなアクティブ型通信ケーブルを使用して周辺デバイス302と通信するように構成されている。] 図1 図3 [0029] 様々な実施形態において、情報は、通信線309を通じて医療用デバイス303と周辺デバイス302との間で伝達される。様々な実施形態において、医療用デバイスは第1の絶縁分離回路構成313および第2の絶縁分離回路構成312を備えている。一実施形態では、第1の絶縁分離回路構成313は絶縁型トランシーバ304および305を備えている。一実施形態では、第1の絶縁分離回路構成313は、絶縁型トランシーバ304および305に接続された通信ポートを有する制御回路構成をさらに備えている。] [0030] 一実施形態では、第2の絶縁分離回路構成312は絶縁型トランシーバ310および311を備えている。一実施形態では、第2の絶縁分離回路構成312は、絶縁型トランシーバ310および311に電気的に結合された制御回路構成を備えている。] [0031] 様々な実施形態において、医療用デバイス303と周辺デバイス302との間で転送される信号は、絶縁型トランシーバ304、310および305、311によって電気的に絶縁分離される。] [0032] 一実施形態では、通信線309はデータライン307およびステータスライン308に分かれる。データライン307は、医療用デバイス303と周辺デバイス302との間でデータを伝達することができる。ステータスライン308は、データ送信の状況に関する情報またはデータ送信に関係した医療用デバイス303もしくは周辺デバイス302の状況に関する情報のような、制御信号を伝達することができる。様々な実施形態において、データライン307はステータスライン308よりも大量のデータまたはビット数の多い情報を伝達する。] [0033] 様々な実施形態において、絶縁分離構成要素304、305、310および311は、インタフェース306の第1の側において通信線309における電気信号を示す非電気的信号を作出し、かつインタフェース306の第2の側において非電気的信号を示す電気信号を作出するように構成されている。したがって、潜在的に危険な電流がインタフェース306を横断することなく、周辺デバイス302と医療用デバイス303との間でデータが転送されうる。] [0034] 一実施形態では、データライン307は、巨大磁気抵抗アイソレータ(GMR絶縁型)トランシーバ310および304によって電気的に絶縁分離される。GMR絶縁型トランシーバ310および304は、インタフェース306の一方の側の電気信号を示す磁場の変化に応じてインタフェース306の他方の側で電気抵抗を変更することにより、電気的絶縁分離を達成する。] [0035] 一実施形態では、GMR絶縁型トランシーバ310は、周辺デバイス302から電気信号を受信し、かつその電気信号に応じて磁場を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、GMR絶縁型トランシーバ304は、磁場を検知し、 かつ検知された磁場に少なくとも部分的に基づいて電気信号を作出するように構成される。一実施形態では、GMR絶縁型トランシーバ304は、医療用デバイス303から電気信号を受信し、かつその電気信号に応じて磁場を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、GMR絶縁型トランシーバ310は、磁場を検知し、かつ検知された磁場に少なくとも部分的に基づいて電気信号を作出するように構成される。] [0036] GMR絶縁器は比較的速いデータ転送速度で、特に最大12Mb/秒およびこれを上回る転送速度で転送された電気信号を絶縁分離することができるので、GMR絶縁器が有利となりうることが本発明により認識された。しかしながら、分離されたデータを正確に送信するためには、通信が予想されるときにGMR絶縁器を既知の状態にリセットするかまたは既知の状態に維持することができるようにGMR絶縁器の初期状態が分かっていなければならないので、GMR絶縁器は不利でもある。本発明は、本明細書中に記載されるような様々な実施形態においてこれらの限界を認識し、かつ対処するものである。] [0037] 一実施形態では、ステータスライン308は絶縁型トランシーバ311および305によって電気的に絶縁分離される。一実施形態では、絶縁型トランシーバ311は、電気制御信号を受信し、かつその制御信号を電気的に絶縁分離された方式で伝達するように構成されている。この実施形態によれば、絶縁型トランシーバ305は伝達された信号を感知し、かつインタフェース306の医療用デバイス303の側で電気制御信号を作出するように構成される。一実施形態では、絶縁型トランシーバ305は、電気制御信号を受信し、かつその制御信号を電気的に絶縁分離された方式で伝達するように構成されている。この実施形態によれば、絶縁型トランシーバ311は伝達された信号を感知し、かつインタフェース306の周辺デバイス302の側で電気制御信号を作出するように構成される。] [0038] 図3に示された実施形態において、GMR絶縁型トランシーバ310および304はデータライン307を通して転送された信号に関する電気的絶縁分離を提供するために使用され、制御信号用絶縁型トランシーバ311および305はステータスライン308を通して転送された信号に関する電気的絶縁分離を提供するために使用される。この実施形態によれば、大量のデータおよび高速のデータ転送速度がデータライン307の通信に必要である。対照的に、ステータスライン308の通信には少量の信号移行および低速の移行速度があればよい。] 図3 [0039] 様々な実施形態において、第1の絶縁分離回路構成313はハウジング215に収容され、バッテリ212のアースに電気的に接続される。ある実施形態では、第1の絶縁分離回路構成は第1の絶縁型トランシーバ305を備えている。第1の絶縁型トランシーバ305は少なくとも1つの制御信号を伝達するように構成されうる。ある実施形態では、第1の絶縁分離回路構成313は第1のGMRトランシーバ304を備えている。第1のGMRトランシーバ304は少なくとも1つの電気的データ信号を伝達するように構成されうる。様々な実施形態において、第1の絶縁分離回路構成313は通信ポートを有する制御回路をさらに備え、該通信ポートは第1の絶縁型トランシーバ305および第1のGMRトランシーバ304に接続されて、該制御回路構成との間で少なくとも1つの制御信号および少なくとも1つのデータ信号を伝達する。] [0040] 様々な実施形態において、第2の絶縁分離回路構成312は第2の絶縁型トランシーバ311を備えている。ある実施形態では、第2の絶縁型トランシーバ311は第1の絶縁型トランシーバ305に連結されて、少なくとも1つの制御信号を伝達するように構成されている。様々な実施形態において、第2の絶縁分離回路構成312は第2のGMRトランシーバ310を備えている。ある実施形態では、第2のGMRトランシーバ310は第1のGMRトランシーバ304に磁気的に連結される。第2のGMRトランシーバ310 は少なくとも1つのデータ信号を伝達するように構成されうる。様々な実施形態において、第2の絶縁分離回路構成312は、通信コネクタ211、第2のGMRトランシーバ310、および第2の絶縁型トランシーバ311に電気的に連結された通信回路構成を備えている。ある実施形態では、通信回路構成は、アクティブ型通信ケーブル203との間で少なくとも1つのデータ信号を伝達するように構成される。] [0041] 様々な実施形態によれば、制御用絶縁型トランシーバ311および305はデータライン307に関するデータの送信状態を示す制御信号を提供する。GMR絶縁型トランシーバ310および304は制御信号に応じてリセット可能である。一実施形態では、制御信号は絶縁型トランシーバ311および305を介してシングルビットで送信される。一実施形態では、制御信号は絶縁型トランシーバ311および305を介してマルチビットで送信される。アクティブ型電力ケーブルがUSBケーブルである様々な実施形態では、制御信号は、USBケーブルが接続されていることと、データを伝達するためにGMRトランシーバが準備されるべきであることとを示す。] [0042] 図3に関して議論されたようなGMR絶縁型トランシーバ310および304ならびに光絶縁型トランシーバ311および305の両方を使用することは、ステータスライン308を通して絶縁型トランシーバ311および305によって提供される制御信号により、GMR絶縁器304がリセットされうるので、好都合である。したがって、電気的な絶縁器301は、一般にGMR絶縁器に伴う不正確さを伴わずに、より速いデータ転送速度で電気的に分離されたデータを送信することができる。] 図3 [0043] 図4は、本明細書に記載された主題による信号の絶縁分離方法の一実施形態のフローチャート図を概論的に例証している。図4に示された実施形態によれば、電気的絶縁分離回路構成301は、周辺デバイス302と医療用デバイス303との間で転送された少なくとも1つの信号を電気的に絶縁分離するように構成されている。一実施形態では、信号は周辺デバイス302から医療用デバイス303へとインタフェース306を横切って伝達可能である。別の実施形態では、信号は医療用デバイス303から周辺デバイス302へとインタフェース306を横切って伝達可能である。] 図4 [0044] 図4に示された実施形態によれば、401では、送信状態の表示が受信される。一実施形態では、送信状態の表示は絶縁型トランシーバ311および305によって受信される。402では、GMR絶縁型トランシーバ310または304がデータを受信するために準備される。一実施形態では、データを受信するためのGMR絶縁型トランシーバ310または304の準備には、GMR絶縁型トランシーバ310または304の状態を修正することが含まれる。別の実施形態では、データを受信するためのGMR絶縁型トランシーバ310または304の準備には、GMR絶縁型トランシーバ310または304の状態を維持することが含まれる。403では、少なくとも1つのデータビットがGMR絶縁型トランシーバ310および304を横切って伝達される。] 図4 [0045] 図5は、本明細書中に開示された主題による携帯型医療用デバイスとしての輸液ポンプデバイス501を概論的に例証している。輸液ポンプデバイス501は患者の循環系に接続されるように構成されている。輸液ポンプデバイス501はさらに、患者に薬物治療を提供するように構成されている。薬物の送達は、継続的に行われてもよいし断続的に行われてもよい。他の実施形態では、携帯型医療用デバイスは、透析、遺伝子治療、糖尿病治療、または任意の数の他の同様の医学的治療であって患者と医療用デバイスとの間の連続的かつ/または周期的な液体の供給が薬物治療の一部である治療を、提供することができる。概して、当然のことであるが、本発明による医療用デバイス501の携帯型という性質は、該デバイスを(例えばキャスター付きスタンド(rolling stand)に載せて)患者 が持ち運ぶことや携帯して移動することを可能にする能力に関するものであり、該医療用 デバイスは、該医療用デバイスのハウジング内に収容されるかまたは該ハウジングと共に運搬される何らかの形式のバッテリまたは蓄積エネルギー電源によって(少なくとも部分的に)電力供給を受ける。図5に示された実施形態では、当然のことであるが、輸液ポンプデバイスには、輸液ポンプデバイスのハウジング内に搭載かつ/もしくは錠止されたカセットの形態、または輸液ポンプデバイスの外部に担持されたコンテナもしくはバッグの形態のいずれかとして、液体状の薬剤の供給が提供されるか、または例えばキャスター付きの医療用ハンガーに掛けられてインレットチューブによって輸液ポンプデバイスに接続された個別の液体バッグとして液体状の薬剤の供給が提供される。] 図5 [0046] 図6は、本明細書中に開示された主題による電気的に絶縁分離された輸液ポンプ回路構成の一実施形態の回路図を概論的に例証している。この実施形態によれば、USBトランシーバ601は情報を送受信するように構成されている。しかしながら、USBトランシーバは、安全上の配慮により電気的に絶縁分離されなければならない。電気的絶縁分離を達成するために、USBトランシーバへのデータ信号またはUSBトランシーバからのデータ信号は、GMR絶縁型トランシーバ602を通過する。先に図3に関して議論されたように、GMR絶縁型トランシーバはいかなる電流の伝達も伴わずに信号を送信するように構成されている。図6に例証された電気回路は光絶縁型トランシーバ603をさらに備えている。様々な実施形態において、光絶縁型トランシーバ503は、USBトランシーバ601の送信状態および/またはGMRトランシーバ602の送信実行部分を示す信号を送信するように構成されている。様々な実施形態において、GMRトランシーバ602の受信実行部分は送信状態を示す光信号に応じてリセットされるように構成されている。] 図3 図6 [0047] 図7は、本明細書中に開示された主題による光絶縁器を備えた絶縁器の一実施形態を概論的に例証するブロック図である。図7に示された実施形態は、制御用絶縁型トランシーバ311および305が光絶縁型トランシーバである以外は図3に示された実施形態に類似している。] 図3 図7 [0048] 図7に示された実施形態によれば、ステータスライン707は、光絶縁型トランシーバ711および705によって電気的に絶縁分離される。光絶縁器は正確な電気信号の絶縁分離を提供するという点で好都合である。] 図7 [0049] 一実施形態では、光絶縁型トランシーバ711は、電気制御信号を受信し、その制御信号に応じて光信号を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、光絶縁型トランシーバ705は、光信号を検知し、かつインタフェース706の医療用デバイス703の側に電気制御信号を作出するように構成される。一実施形態では、光絶縁型トランシーバ705は、電気制御信号を受信し、その電気制御信号に応じて光信号を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、光絶縁型トランシーバ711は、光信号を検知し、かつインタフェース706の周辺デバイス702の側に電気制御信号を作出するように構成される。] [0050] いくつかの実施形態では、光絶縁型トランシーバ711または705によって受信された制御信号は、少なくとも1つの電気信号に変換される。様々な実施形態において、マイクロプロセッサのようなコントローラは、該電気信号を受信し、その受信した電気信号に応じてGMR絶縁型トランシーバ710または704の状態を修正または維持するように構成されている。いくつかの実施形態では、光絶縁型トランシーバ711または705によって受信された送信状態の信号は、電気信号には変換されない。これらの実施形態によれば、少なくとも1つの光コントローラは、光制御信号を受信し、その受信した光信号に応じてGMR絶縁型トランシーバ710または704の状態を修正または維持するように構成されている。] [0051] 図8は、本明細書中に開示された主題による磁気リードスイッチを備えた絶縁器の一実施形態を概論的に例証するブロック図である。図8に示された実施形態は、制御用絶縁型トランシーバ811および805がリードスイッチ式絶縁型トランシーバである以外は図3に示された実施形態に類似している。リードスイッチは印加磁場によって操作される電気スイッチである。様々な実施形態において、リードスイッチは2つの磁化可能かつ導電性の金属リードを含み、これらの金属リードはスイッチが開いている時には小間隙によって隔てられる端部を有する。一実施形態では、印加磁場によって導電性の金属リードが互いに引き寄せあうことにより、電気回路が完成して電流が流れるのを可能にする。別の実施形態では、印加磁場によって導電性の金属リードが引き離されることにより、電流の流れを停止させる。] 図3 図8 [0052] 一実施形態では、リードスイッチ式絶縁型トランシーバ811は、電気制御信号を受信し、その制御信号に応じて磁場を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、リードスイッチ式絶縁型トランシーバ805は、磁場を検知し、かつインタフェース806の医療用デバイス803の側に電気制御信号を作出するように構成される。一実施形態では、リードスイッチ式絶縁型トランシーバ805は、電気制御信号を受信し、その電気制御信号に応じて磁場を発生させるかまたは調整するように構成されている。この実施形態によれば、リードスイッチ式絶縁型トランシーバ811は、磁場信号を検知し、かつインタフェース806の周辺デバイス802の側に電気制御信号を作出するように構成される。] [0053] いくつかの実施形態では、リードスイッチ式絶縁型トランシーバ811または805によって受信された制御信号は、少なくとも1つの電気信号に変換される。様々な実施形態において、マイクロプロセッサのようなコントローラは、該電気信号を受信し、その受信した電気信号に応じてGMR絶縁型トランシーバ810または804の状態を修正または維持するように構成されている。] [0054] 図9は、本明細書中に開示された主題による容量結合式絶縁器を備えた絶縁器の一実施形態を概論的に例証するブロック図である。図9に示された実施形態は、制御用絶縁型トランシーバ911および905が容量結合式絶縁型トランシーバである以外は図3に示された実施形態に類似している。容量結合は、回路ノード間のキャパシタンスによる電気回路内のエネルギー伝達である。様々な実施形態において、容量結合は、2つの電気回路を接続して低周波すなわちDCの信号成分が信号から取り除かれるようにする作用を有する。したがって、信号の電圧振幅が大幅に縮小されると同時により高周波の信号成分が維持される。] 図3 図9 [0055] 図9に示された実施形態によれば、キャパシタ911および905はステータスライン908を通して転送される制御信号を絶縁分離するために使用される。この実施形態によれば、キャパシタ911における電気信号はキャパシタ905において関連した電気信号を生じる。様々な実施形態において、キャパシタ905における関連した電気信号の振幅はキャパシタ911における電気信号と比較して大幅に縮小される。したがって、この実施形態によれば、インタフェース906を横切って電気制御信号が転送可能であると同時に、患者209に有害となりうる電流のポテンシャルが大幅に縮小される。] 図9 [0056] 様々な実施形態において、マイクロプロセッサのようなコントローラは、該電気制御信号を受信し、その受信した電気信号に応じてGMR絶縁型トランシーバ910または904の状態を修正または維持するように構成されている。] [0057] 図10は、本明細書中に開示された主題による、アクティブ型通信ケーブルによって電力供給されるように構成された医療用デバイスの一実施形態を概論的に例証するブロック 図である。図10に示された実施形態は、医療用デバイス1004がアクティブ型通信ケーブル1003によって電力供給されるように構成されている以外は、図2に示された実施形態に類似している。] 図10 図2 [0058] 図10の実施形態によれば、通信コネクタ1011は通信ケーブル1003に電源接続を提供するように構成されている。一実施形態では、電源接続は正端子およびアース端子を備えている。様々な実施形態において、通信コネクタ1011は正端子およびアース端子を備えている。様々な実施形態において、通信コネクタ1011および通信ケーブル1003は、通信コネクタ1011が通信ケーブル1003に接続されるとそれぞれの正端子および負端子が電気的に連結されるように、大きさ、形状、かつ/または配置が決められている。] 図10 [0059] 様々な実施形態において、医療用デバイス1004はDC/DC変圧器1010を備えている。DC/DC変圧器1010は、誘導結合された導電体を通して第1の電気回路から第2の電気回路へと電気エネルギーを転送するように構成されたデバイスである。様々な実施形態において、第1の電気回路における電流の変化は磁場の変化を生じる。様々な実施形態において、この磁場は、第2の電気回路内に電圧の変化を引き起こす。第2の電気回路に負荷が加わると、電流が流れることが可能となる。このように、電気エネルギーは第1の電気回路から第2の電気回路へと転送される。] [0060] 様々な実施形態によれば、DC/DC変圧器1010は、周辺デバイス1002で生じる電源信号を、通信ケーブル1003を通して医療用デバイス1004へ転送するように構成される。様々な実施形態において、DC/DC変圧器1010は、通信コネクタ1011のアース端子から絶縁分離された第2のアース端子1020を提供することにより、電源信号を電気的に絶縁分離するように構成される。このように、有害な電流が医療用デバイス1004を横断して患者1009に到達することが防止されている。] [0061] 様々な実施形態において、DC/DC変圧器1010により供給された電力は、通信回路構成1005、プロセッサ1006、および1つ以上の医学的治療機能1007のような医療用デバイス1004の構成要素に電力供給するために使用される。様々な実施形態において、DC/DC変圧器1010はバッテリ1012を充電するために使用される。様々な実施形態において、DC/DC変圧器1010は医療用デバイス1004の構成要素へ供給される電力の電圧レベルを修正するように構成される。] [0062] 図10に示された実施形態は図3に示されたような制御用絶縁型トランシーバを備えていないが、当然ながら、DC/DC変圧器1010を通した有効電力の供給および個別の制御用絶縁型トランシーバを備えた実施形態は本明細書中に開示された主題の範囲内にある。] 図10 図3 [0063] 図11は、本明細書中に開示された主題による、アクティブ型通信ケーブルによって送達された電力が制御信号を送信するために使用される医療用デバイスの一実施形態を概論的に例証するブロック図である。図11に示された実施形態は、DC/DC変圧器1111および1105を備えている以外は図3の実施形態に類似している。この実施形態によれば、DC/DC変圧器1111および1105は医療用デバイス1004の構成要素へ電力を供給するために使用される。様々な実施形態において、DC/DC変圧器1111および1105はさらに、インタフェース1106を横切って少なくとも1つの制御信号を伝達するように構成される。これらの実施形態によれば、GMR絶縁型トランシーバ1110および1104を適切に操作するためには、GMR絶縁型トランシーバ1110または1104を既知状態に設定するために送信状態が把握されなければならない。これらの実施形態によれば、GMR絶縁型トランシーバ1110および1104の検知実行部分 を設定するためには、通信ケーブル1003が通信コネクタ1011に接続されているかどうかが把握されなければならない。これらの実施形態によれば、DC/DC変圧器1111および1105は少なくとも1つの制御回路に電気的に連結される。様々な実施形態において、該制御回路は、電力がDC/DC変圧器1111および1105を横切って転送されているかどうかを検知するように構成される。このように、制御回路は、通信ケーブル1003が通信コネクタ1011に接続されているかどうか、およびGMR絶縁型トランシーバ1110または1104の検知実行部分を、データ送信を受信するように設定するべきかどうかを判断することができる。] 図11 図3 [0064] 図12aおよび図12bは、本明細書中に開示された主題によって絶縁分離型医療用デバイスを操作する実施形態のフローチャート図を概論的に例証している。図12aおよび図12bに例証された実施形態ならびに関連する議論は、単に例示を目的として、図6に例証された回路を対象としている。本明細書中で議論されるいくつかの典型的な実施形態は、フィリップス・セミコンダクターズ(Phillips Semiconductors)から入手可能な集 積回路コンポーネントのアドバンストユニバーサルシリアルバストランシーバ(Advanced Universal Serial Bus Transceiver)部品番号ISP1104に関するものである。当 然ながら、これらの実施形態は単に例示を目的として提示されており、別例の実施形態も本明細書中に開示された主題の範囲内にある。] 図12a 図12b 図6 [0065] 図12aは、通信ケーブル203が医療用デバイス204に接続されていない時に本明細書中に開示された主題を操作する一実施形態を概論的に例証している。図12aに例証された実施形態によれば、1201において、USBが取り付けられていないという表示が受信される。一実施形態では、USBが取り付けられていないという表示の受信は、USBD_VDET信号がハイ状態からロー状態へと移行したことを検知することを含む。別の実施形態では、USBが取り付けられていないという表示の受信は、USBD_VDET信号がロー状態にあることを検知することを含む。1202では、USB割り込み、USBモジュール、およびUSBトランシーバ601のUSBクロックが無効化される。1203では、USBトランシーバ601のアナログフロントエンドが無効化される。一実施形態では、USBトランシーバ601のアナログフロントエンドの無効化は、USBD_AFE信号605をロー状態に設定することを含む。一実施形態では、1204において、USBトランシーバ601への電力供給が無効化される。一実施形態では、USBトランシーバ601への電力供給の無効化は、USB_DISABLE信号606をハイ状態に設定することを含む。1205では、シャットダウン機能のための待機が実施される。一実施形態では、シャットダウンのための待機は、シャットダウンのために少なくとも32kチック数の間待機することを含む。1206では、通信状況のイベントにおける変化が示される。] 図12a [0066] 図12bは、通信ケーブル203が医療用デバイス204に接続されている時の本明細書中に開示された主題を操作する一実施形態を概論的に例証している。1211では、通信ケーブル203が医療用デバイス204に取り付けられているという表示が受信される。一実施形態では、USBが取り付けられているという表示の受信は、USBD_VDET信号604がロー状態からハイ状態へと移行したことを検知することを含む。別の実施形態では、USBが取り付けられているという表示の受信は、USBD_VDET信号604がハイ状態にあることを検知することを含む。一実施形態では、1212において、USB割り込み、プロセッサのUSBモジュール、およびUSBトランシーバ601のUSBクロックが有効化される。] 図12b [0067] 1213では、GMR絶縁器は既知状態に設定される。様々な実施形態において、GMR絶縁器を既知状態に設定することは、1)1214において、GMR絶縁器を設定すること;2)1215において、GMR絶縁器を反転すること;3)1216において、G MR絶縁器を設定すること、を含む。] [0068] 1214では、GMR絶縁器の設定は、絶縁分離されたUSBトランシーバ601のアナログフロントエンドを無効化することを含む。1214では、絶縁分離されたUSBトランシーバ601のアナログフロントエンドの有効化はUSBD_AFE 605をロー状態に設定することを含む。1214では、GMR絶縁器602の設定はUSBトランシーバ601のアウトプットを無効化することを含む。一実施形態では、USBトランシーバ601のアウトプットの無効化はUSB_OE 607をハイ状態に設定することを含む。] [0069] 一実施形態では、1215において、GMR絶縁器602の反転はUSBトランシーバ601のアナログフロントエンドを有効化することを含む。一実施形態では、1215において、USBトランシーバ601のアナログフロントエンドの有効化はUSBD_AFE 605をハイ状態に設定することを含む。一実施形態では、1215において、GMR絶縁器602の設定はUSBトランシーバ601のアウトプットを有効化することを含む。一実施形態では、USBトランシーバ601のアウトプットの無効化はUSB_OE 607をロー状態に設定することを含む。] [0070] 一実施形態では、1216において、GMR絶縁器602の設定はUSBトランシーバ601のアナログフロントエンドを無効化することを含む。一実施形態では、1216において、USBトランシーバ601のアナログフロントエンドの有効化はUSBD_AFE 605をロー状態に設定することを含む。一実施形態では、1216において、GMR絶縁器602の設定はUSBトランシーバ601のアウトプットを無効化することを含む。一実施形態では、USBトランシーバ601のアウトプットの無効化はUSB_OE 607をハイ状態に設定することを含んでいる。] [0071] 1217では、通信ケーブル203を介して医療用デバイス204に取り付けられた周辺デバイスに制御が復帰される。一実施形態では、周辺デバイスへの制御の復帰は、USBD_AFE 605およびUSB_OE 607の信号の制御を復帰させることを含む。1218では、USBトランシーバ601は有効化される。一実施形態では、USBトランシーバ601の有効化はUSB_DISABLE 606をロー状態に設定することを含む。] [0072] 最後に、本発明についてある一定の実施形態に関して説明してきたが、当業者には当然のことながら、開示された概念および特定の実施形態は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明の同じ目的を実行するための他の構造物を設計または修正するための基本として容易に使用することが可能である。]
权利要求:
請求項1 アクティブ型通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続可能な携帯型医療用デバイスであって、患者にとって携帯可能な大きさおよび構造を備え、かつアクティブ型通信ケーブルとインタフェース接続するように構成された通信コネクタを提供するハウジング;ハウジングと患者との間に伸びるように構成された流体管路;デバイスに電力を提供し、かつバッテリアースを有する、ハウジングによって担持されたバッテリ;ハウジング内に収容されてバッテリアースに電気的に接続された第1の回路構成であって、少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第1の絶縁型トランシーバと、少なくとも1つの電気的データ信号を通信するように構成された第1の巨大磁気抵抗(GMR)絶縁型トランシーバと、該デバイスのための制御回路構成であって、第1の絶縁型トランシーバおよび第1のGMR絶縁型トランシーバに接続されて該制御回路構成との間で少なくとも1つの制御信号および少なくとも1つのデータ信号を通信する通信ポートを有する制御回路構成とを備えている第1の回路構成;ならびにハウジング内に収容されて通信コネクタを介してアクティブ型通信ケーブル上のケーブルの信号グランドに電気的に接続された第2の回路構成であって、第1の絶縁型トランシーバに連結されて少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第2の絶縁型トランシーバと、第1のGMR絶縁型トランシーバに磁気的に連結されて少なくとも1つのデータ信号を通信するように構成された第2のGMR絶縁型トランシーバと、アクティブ型通信ケーブルとの間で少なくとも1つのデータ信号を通信するための、通信コネクタならびに第2の絶縁型トランシーバおよび第2のGMR絶縁型トランシーバに電気的に連結された通信回路構成であって、第1の回路構成および患者が第2の回路構成および周辺デバイスから絶縁分離されるようになされた通信回路構成とを備えている第2の回路構成を含んでなる、携帯型医療用デバイス。 請求項2 第1および第2の絶縁型トランシーバは光絶縁器である、請求項1に記載のデバイス。 請求項3 第1および第2の絶縁型トランシーバはリードスイッチである、請求項1に記載のデバイス。 請求項4 第1および第2の絶縁型トランシーバはDC/DC変圧器を含んでなる、請求項1に記載のデバイス。 請求項5 第1および第2の絶縁型トランシーバは容量結合式絶縁器である、請求項1に記載のデバイス。 請求項6 アクティブ型通信ケーブルはユニバーサルシリアルバス(USB)2.0ケーブルであり、第1の絶縁型トランシーバおよび第2の絶縁型トランシーバは、第1の回路構成から第2の回路構成へとUSBアクティブ型制御信号を通信するための、第2の受信器に連結された第1の送信機と第2の回路構成から第1の回路構成へとUSBアクティブ型制御信号を通信するための、第2の送信機に連結された第1の受信器とを含んでなることと、第1のGMR絶縁型トランシーバおよび第2のGMR絶縁型トランシーバは、第1の回路構成から第2の回路構成へと5つのUSBデータ信号を通信するための、5つの第2のGMR受信器に対応するように連結された5つの第1のGMR送信機と、第2の回路構成から第1の回路構成へと3つのUSBデータ信号を通信するための、3つの第2のGMR送信機に対応するように連結された3つの第1のGMR受信器とを含んでなることとを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。 請求項7 携帯型医療用デバイスのバッテリは充電式バッテリであることと、該医療用デバイスは充電式バッテリがアクティブ型通信ケーブルを介して再充電されるのを可能にするように構成された回路構成をさらに備えることとを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。 請求項8 アクティブ型通信ケーブルは、ユニバーサルシリアルバス通信、ファイアワイヤ通信、またはパワードイーサネット(登録商標)通信からなる群から選択される、請求項1に記載のデバイス。 請求項9 アクティブ型通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続可能な携帯型医療用デバイスであって、患者にとって携帯可能な大きさおよび構造を備え、かつアクティブ型通信ケーブルとインタフェース接続するように構成された通信コネクタを提供するハウジング;ハウジングと患者との間に伸びるように構成された流体管路;デバイスに電力を提供し、かつバッテリアースを有する、ハウジングによって担持されたバッテリ;ハウジング内に収容されてバッテリアースに電気的に接続された第1の回路構成であって、少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第1の絶縁型トランシーバと、少なくとも1つの電気的データ信号を通信するように構成された第1の巨大磁気抵抗(GMR)絶縁型トランシーバと、該デバイスのための制御回路構成であって、第1の絶縁型トランシーバおよび第1のGMR絶縁型トランシーバに接続されて該制御回路構成との間で少なくとも1つの制御信号および少なくとも1つのデータ信号を通信する通信ポートを有する制御回路構成とを備えている第1の回路構成;ならびに通信コネクタを介してアクティブ型通信ケーブル上のケーブルの信号グランドに電気的に接続された第2の回路構成であって、第1の絶縁型トランシーバに連結されて少なくとも1つの制御信号を通信するように構成された第2の絶縁型トランシーバと、第1のGMR絶縁型トランシーバに磁気的に連結されて少なくとも1つのデータ信号を通信するように構成された第2のGMR絶縁型トランシーバと、アクティブ型通信ケーブルとの間で少なくとも1つのデータ信号を通信するための、通信コネクタならびに第2の絶縁型トランシーバおよび第2のGMR絶縁型トランシーバに電気的に連結された通信回路構成であって、第1の回路構成および患者が第2の回路構成および周辺デバイスから絶縁分離されるようになされた通信回路構成とを備えている第2の回路構成を含んでなる、携帯型医療用デバイス。 請求項10 ホストデバイスはインタフェースを隔てて医療用デバイスに電気的に連結されることと、第1の光絶縁型トランシーバおよび第1のGMR絶縁型トランシーバはインタフェースの医療用デバイス側に位置することと、第2の光絶縁型トランシーバおよび第2のGMR絶縁型トランシーバはインタフェースのホスト側に位置することとを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。 請求項11 インタフェースの医療用デバイス側に位置する電気的構成要素は医療用デバイスのバッテリにより電力供給されることと、インタフェースのホスト側に位置する電気的構成要素はアクティブ型の通信により電力供給されることとを特徴とする、請求項10に記載のデバイス。 請求項12 少なくとも1つの制御信号は、第1のGMR絶縁型トランシーバが磁界を発生させるかまたは磁界を調整するように準備されていることを示す表示を含む、請求項10に記載のデバイス。 請求項13 少なくとも1つの制御信号は、第2のGMR絶縁型トランシーバが磁界を検知するように準備されるべきであることを示す表示を含む、請求項10に記載のデバイス。 請求項14 アクティブ型通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続可能な携帯型医療用デバイスの通信を電気的に絶縁分離する方法であって、アクティブ型通信ケーブルとインタフェース接続するように構成された通信コネクタを収容しているハウジング、バッテリ、第1の絶縁型トランシーバと第1のGMR絶縁型トランシーバと制御回路構成とを含んでなる第1の回路構成、および第2の絶縁型トランシーバと第2のGMR絶縁型トランシーバと通信回路構成とを含んでなる第2の回路構成を有する携帯型医療用デバイスを提供するステップであって、該携帯型医療用デバイスはハウジングと患者との間に伸びるように構成された流体管路をさらに有することを特徴とするステップ、ならびにアクティブ型通信ケーブルを医療用デバイスの通信コネクタに連結し、医療用デバイスと周辺デバイスとの間でデータ転送を開始するための指示を提供するステップであって、アクティブ型通信ケーブルが接続される間は第1の回路構成および患者が第2の回路構成および周辺デバイスから絶縁分離され、かつデータ転送は少なくとも12Mb/秒のデータ転送速度で行われることが可能であることを特徴とするステップからなる方法。 請求項15 アクティブ型通信ケーブルを介して周辺デバイスに接続可能な携帯型医療用デバイスであって、患者にとって携帯可能な大きさおよび構造を備え、かつアクティブ型通信ケーブルとインタフェース接続するように構成された通信コネクタを提供するハウジングと、ハウジングと患者との間に伸びるように構成された流体管路と、デバイスに電力を提供し、かつバッテリアースを有する、ハウジングによって担持されたバッテリと、ハウジング内に収容されてバッテリアースに電気的に接続された第1の回路構成と、ハウジング内に収容されて通信コネクタを介してアクティブ型通信ケーブル上のケーブルの信号グランドに電気的に接続された第2の回路構成と、第1の回路構成および患者が第2の回路構成および周辺デバイスから絶縁分離されるように少なくとも1つの制御信号を絶縁分離する手段と、第1の回路構成および患者が第2の回路構成および周辺デバイスから絶縁分離されるように少なくとも1つの電気的データ信号を絶縁分離する手段とを含んでなり、少なくとも1つのデータ信号を絶縁分離する手段の操作は少なくとも部分的には少なくとも1つの制御信号に基づくことを特徴とするデバイス。
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